靴磨き クリーム 1.靴磨きの方法と道具

革底のお手入れ(その1)

投稿日:2018年9月17日 更新日:

革底は百貨店などのピカピカの床ではよく滑りますし、ラバーソールに比べて重いです。日本の道路事情や気候を考えた時、ラバーソールよりも欠点が多いですが、それでも歩いたときに「コツコツ」と鳴る地面との響きが@伸太郎は大好きです。また、ラバーソールよりは若干ですが通気性も良いです。

革底は「カウハイド」と呼ばれる生後2年以上の成牛の革を使っているケースが多いです。十分に成長した大人の牛ですので、革が分厚くしっかりとしていますので、底の素材に向いています。

革底のメンテナンスの前に、まずは革底のホコリを落としましょう。革底にはホコリ以外にも小石や砂などを踏みつけて革にめり込んでいたりする場合もあります。ですので柔らかい馬毛よりも、コシのある豚毛でホコリ落としをしたほうが効果的です。ブラシで小石や砂が取れない場合は、爪楊枝などで掘り出してください。

革底面は地面(アスファルトなど)に直接触れてこすれて削れていきます。言うならば塗装などの保護がないむき出しの革の状態になっています。そんなむき出しの状態の革なので、靴磨きをしたときは必ず一緒にメンテナンスをしていただければと思います。

さて、革底のメンテナンスですが、革底の大敵はカビです。雨に濡れた場合、アッパーなどは比較的すぐに乾きますが、底は下駄箱の板の上などに乗っているとなかなか乾いてくれません。あるいは、梅雨時なども底は湿気の影響を受けやすいです。そんな状況の中で放っておくとカビが生える場合があります。


M.MOWBRAY モゥブレィ ピュアミンクオイル

そこで大事なことは革底を水分から守ることです。水分がなければカビは生えることが出来ません。革底に塗るクリームで特に有名なのは「ミンクオイル」です。ミンクオイルとは、動物のミンク(ミンクの毛皮のミンクです)から取れる動物性のオイルです。革に柔軟性を与えるとともに、油分ですので、水分をはじいてくれます。雨の日も安心ですね。またコスト的にもお安いので、靴磨き職人さんで革底にミンクオイルを塗られる場合も多いです。ミンクオイルの欠点は塗ると多少滑りやすくなるということです。


サフィールノワール ダビン ミンクオイル

ミンクオイルは革底のケア以外にも、オイルドレザーなどの栄養成分補給にもよく用いられています。ミンクオイルを手に取り、手の温度でミンクオイルを柔らかくしてオイルドレザーのアッパーに塗り込んでいきます。

通常ミンクオイルは固形ですが、クリーム状やリキッド状にすることによって塗りやすく、より栄養成分を革に深く浸透させて柔軟性を高める効果のミンクオイルもあります。この場合、手の温度でミンクオイルを柔らかくする必要はなくなります。

クリーム状のミンクオイル

サフィールノワール ミンクオイルクリーム 75ml

リキッド状のミンクオイル

M.MOWBRAY モゥブレィ ミンクオイルリキッド

さて、ミンクオイルの欠点を補い、さらに革底に十分な栄養を与えるオイルがサフィールノワール ソールガードです。違いはミンクオイルは動物性油分であるのに対して、ソールガードの成分は植物性油分です。セサミシードオイルやアボガドオイルなどの天然油分で本革底に十分な栄養を与え、水の浸透や劣化から革底を守る効果はミンクオイルより上だと思います。


サフィールノワール ソールガード

一方で、革底専用のクリームもあります。ミンクオイルのように塗ると滑りやすくなるという欠点はなく、革にも十分な栄養を与えられます。革底専用のクリームの最大の特徴は防カビ剤が入っていることです。こちらの商品もクリーム状ですので、革に栄養成分が浸透がしやすく、塗りやすいです。


ブートブラック レザーソールコンディショナー100ml


M.MOWBRAY モゥブレィ ソールモイスチャライザー

レザーソールコンディショナーもソールモイスチャライザー革底に塗った後、乾けばサラッとします。滑りやすくなるということもありません。

以上、どの商品も硬い革底に柔軟性を持たせ、栄養成分を浸透させ、防カビ効果がある商品です。革底の靴にぜひお使いくださいね。

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