鏡面磨き(ハイシャイン)

“BOOT BLACK”はイギリスの古い言葉で「靴磨きをする人」を意味します。
昔、革靴が黒のブーツタイプしかなく、磨くことにより黒さをアップさせたことから、
このように表現されたと言われています。日本を代表するシューケア用品メーカーの「コロンブス」。その最高級シューケア用品シリーズが「ブートブラック」です。「ブートブラック」シリーズの中でも最高峰の製品が黒いフタの製品です。選ばれた店舗しか取り扱いが出来ないシューケア用品。
クレジットカードのグレードに例えるならば、まさにブラックカードとも言える最高峰の逸品です。

さらにコロンブスをおすすめする理由として、気候の問題があります。ヨーロッパと比べ、日本の夏は高温多湿です。夏に使うシューケア用品は、日本の気候・風土に合った日本製のコロンブス製品をおすすめしています。

ブートブラック ボックスセット
「ブートブラック」シリーズを使って、当店の紳士靴を磨きました。

ブラッシング
まずは、ブラシで大きなホコリを取り除きます。

汚れ落とし
続いて、レザーローション(汚れ落とし)を使い、古いワックスやクリームを取り除きます。

汚れ落とし
布が真っ黒になりましたね。汚れが取れています。

汚れ落とし
汚れが落ちた状態です。ツヤがなくなりました。
ちなみに、この紳士靴の革は「デュプイ」です。

クリームクリーム
続いて、シュークリームを塗り皮革に栄養を与えます。
クリームを塗るこつは、薄く塗ることです。

靴クリーム
たくさん塗ればいいというものではありません。布に少量をとって薄く伸ばしてください。厚く塗り過ぎると、革が呼吸を出来ないと言われています。

靴クリームを塗り終えると、一度きれいな布で全体を磨いてください。余分なクリームが取れるとともに、光沢も出てきます。

【ハイシャイン仕上げ】
ハイシャインベース
ここから、コロンブス様が誇る“2種類のワックス”を使ってハイシャイン仕上げに入ります。上の写真は「ハイシャイン・ベース」。名前の通り、ハイシャイン仕上げをするための下地となる専用のワックスです。

ハイシャイン ベース
ハイシャインベースは靴全体に塗ってもかまいません。上の写真は靴全体に塗ったところです。
ハイシャインベースは、油性のワックスで、革の毛穴を埋め表面を均質化するために使います。

靴全体に薄く塗り、1~2分乾かしますと、全体が白っぽくなってきます。その後、メーカーさんの説明では、「布を湿らせて」と書いていますが、私のやり方は違います。私は、「はあ~!」と靴に息を吹きかけて、磨くポイントをまんべんなく湿気で覆います。これがちょうどいい感じの湿り気となります。

また、つま先をピッカピッカに光らせたい場合は、つま先部分にハイシャインベースを2回重ね塗りをしてください。
「薄く塗る→1、2分待つ→はあ~と息をかける→磨く」
この工程を2回行って、革表面を平滑にしていきます。
ハイシャインベースは薄く塗って下さい。厚く塗るとまだらになる場合があります。

ハイシャイン仕上げ
ハイシャインベースで磨きました。

ポリッシュクロス
ハイシャイン仕上げ専用のクロス ポリッシュクロスも販売しています。

ハイシャインコート
続いて、ハイシャインコートを使います。ハイシャインコートは乳化性のワックスです。きれいな輝きのある皮膜を作るために使います。

乾くと硬い皮膜が出来ますので、使う場所が限られています。靴のつま先部分及びかかと周辺のみにお使いください。もう少し厳密に言うと、靴のつま先やかかとには「カウンター」と呼ばれる硬い素材が入っており、その硬い素材が靴の形状を保っています。要は、カウンターの上部だけ、このハイシャインコートをお使いください。革が曲がる部分などに使うと、コーティングがひび割れを起こします。

ハイシャインコートを付けて磨く方法ですが、
「薄く塗る→はあ~と息をかける→布のきれいな部分で磨く」
(磨くときは、力を入れなくても大丈夫です)

この工程を数回行って、革表面に光沢を出して行きます。明るいところで、光沢を確認しながら磨いてくださいね。
また、ハイシャインコートも薄く塗って下さい。厚く塗るとまだらになる場合があります。

ハイシャインコート
ハイシャインコートで磨き上げました。

ワックスワックス
つま先とかかとはハイシャインコートで磨きましたが、それ以外の部分はシューポリッシュ(油性ワックス)を使って磨きます。ハイシャイン仕上げ部分にシューポリッシュが重なっても問題はありません。

シューポリッシュも薄く塗って下さい。シューポリッシュを塗り終わったら、次に、きれいな布で磨き上げてください。最後にパンストで全体を磨くとさらに光ります。

仕上がり
仕上がりました。

写真では分かりにくいかもしれませんが、ピカピカのハイシャイン仕上げです。従来のハイシャイン仕上げは、何度もワックスを重塗りをしたり、適量の水を使ったりと、高度な技術が要求される技でした。しかし、このハイシャインシリーズを使うと、誰でも簡単にハイシャイン仕上げが楽しめます。

しかも、一度ハイシャイン仕上げをすると、普通のワックスでハイシャイン仕上げをした時よりも、光沢が長持ちします。靴磨き3回に1回ぐらいの割合でハイシャイン仕上げをしてください。それで十分効果が続きます。

管理人伸太郎は、今まで、何千足もの靴を磨き続けてきましたが。この「ブートブラック」ハイシャインワックスは一押しの靴用ワックスです。自信を持ってお勧めできます。

クレヨンブートブラック ブラックシリーズ
写真左:コバ用着色クレヨン。従来のコバ用着色材は、コバ以外の箇所に液が付くと取れません。しかし、このコバ用クレヨンならばその心配もなく、また傷などで少し凹んだところはパテのような感覚で傷を埋めることも出来ます。なかなかの優れモノです。

投稿日:2018年8月31日 更新日:

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