お客様から時々、靴ひもの結び方、通し方を質問されることがあります。
革靴の基本的な靴ひもの結び方は、「パラレル」と呼ばれる結び方と、「シングル」と呼ばれる結び方の2種類があります。
「パラレル」は、左右交互に一段ずつ飛ばして紐を通します。見た目にもきれいで、左右均等に引っ張る圧力がかかりますので、靴ひもがゆるみにくく、足にしっくりと締まりやすい結び方です。まずは、この結び方をおすすめさせていただきます。
「シングル」は、片方のひもを、一番下の穴から、一番上の穴に一気に通す方法です。靴表面にひもの厚みが最も出ない通し方で、見た目にもシンプルに見えます。しかし「パラレル」と比べるとゆるみやすいです。
【パラレル】
一番下の穴 緑1 赤1 に上からひもを通します
赤1 を通したひもを、緑2 の穴に下から通します。緑1 を通したひもを、赤3 の穴に下から通します。
緑2 の穴を通したひもを 赤2 の穴に上から通し、緑4 の穴に下から通します。
赤3 の穴を通したひもを 緑3 の穴に上から通し、赤5 の穴に下から通します。
緑4 の穴を通したひもを 赤4 の穴に上から通し、緑5 の穴に下から通します。
最後は蝶々結びで大丈夫です。これで「パラレル」の完成です。
【シングル】
一番下の穴 緑1 赤1 に上からひもを通します。
赤1 を通したひもを、緑5 の穴に下から通します。
緑1 を通したひもを、赤2 の穴に下から通します。
赤2 の穴を通したひもを 緑2 の穴に上から通し、赤3 の穴に下から通します。
赤3 の穴を通したひもを 緑3 の穴に上から通し、赤4 の穴に下から通します。
赤4の穴を通したひもを緑4の穴に上から通し、赤5の穴に下から通します。
最後は蝶々結びで大丈夫です。これで「シングル」の完成です。
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