靴磨き クリーム 1.靴磨きの方法と道具

靴クリームとは(その1)

投稿日:2018年8月14日 更新日:

靴クリームはシュークリームとも呼びます。シューズのシューです。

靴クリームは、革に栄養を与えるとともに、傷などを目立たなくする補色効果もあります。ただし、ニュートラルは無色のため、どんな色の革にもお使いいただけますが、補色効果はありません。

【乳化性クリーム】

それでは革の栄養って何?と聞かれると、それは水と油です。人間のお肌と同じで、潤いは水分ですが、水分だけだとすぐに乾燥するので、それを防ぐために油分が必要です。

水と油は混ざりませんが、界面活性剤を混ぜることにより水と油が混ざります。水と油が混ざった状態を「乳化」と呼びます。乳化した液が、いわゆる「乳液」です。靴クリームのラベルに「乳化性」と書かれている商品は、この乳液が原料となっています。この乳液が革に浸透をして栄養となります。

そして靴クリームの場合は、さらにワックス(蝋)を混ぜます。ワックスは皮革に栄養と光沢を与え、革表面を保護する被膜を作リます。ただし乳液にワックスは溶けませんので、ワックスを溶かすために有機溶剤を使います。有機溶剤とは、シンナーとかベンゼンとか、ああゆう揮発性の臭いやつです。靴クリーム特有の臭い匂いは、この有機溶剤が原因です。有機溶剤とは、シンナーとかベンゼンとか、ああゆう揮発性の臭いやつです。靴クリーム特有の臭い匂いは、この有機溶剤が原因です。

水分、油分、ワックス分。これが靴クリームの3大栄養素であり、基本です。

ただ、あくまで基本であって、最近は界面活性剤も有機溶剤も使わない、人のお肌に優しく、地球環境にも優しく、化粧品と同等のハイグレードな成分が入った商品もたくさん発売されています。

オーガニックアルガンオイル、アボガドオイル、ホホバオイル、シダーオイル、パームオイル、ビーズワックスなどの天然油脂を使い各メーカーさんが、栄養価の高い、優れた靴クリームを開発・販売されています。


アルガンオイル配合 コロンブス ブートブラック Boot Black コレクションズ


天然成分のみで作った乳化性クリーム M.MOWBRAY モゥブレィ プレステージ クリームナチュラーレ

【靴クリームのカラーの選び方】

モニターの違いにより、インターネットで見えるカラーは、残念ながら本当のカラーとは微妙に違います。PCかスマホか。iPoneかAndoroidか。WindowsかMacか。環境によって見えるカラーが微妙に違います。これだけはどうしようもありません。ただし、ニュートラル(無色)とブラックだけは問題がありません。この2色だけは変えようがありませんから。。

さて、靴クリームのカラーの選び方ですが、新品時の革靴のカラーに合わせて、ほぼ同じカラーならば理想ですね。ただ、まったく同じカラーがない場合は、若干薄いカラー(明るいカラー)をお選びください。濃いカラー(暗いカラー)を選んだ場合は、靴クリームの塗り方によって革の上でまだらっぽくなる場合があります。

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【靴クリームの保管方法】

靴クリームは揮発性の有機溶剤の成分を含むため、乾燥しやすい性質を持っています。靴クリームのビンの容器は使いやすいように開口面積を大きくしています。そのため蓋(ふた)のわずかなゆるみから、徐々に水分や有機溶剤成分が蒸発してしまいワックス等の蒸発をしない成分が残り固まってしまいます。

一度固まってしまった靴クリームは元に戻すことが出来ません。無理やり水分や溶剤を靴クリームに混ぜてるということはおやめください。革にシミを作ったり、ツヤが出なかったり等、靴クリーム本来の効果が期待できません。

靴クリームの保管方法ですが、ご使用後は必ず蓋(ふた)をしっかり締めてください。また、容器を逆さにして置く方法も長期保管には効果があります。蓋(ふた)に付いているパッキンに靴クリームが付着して、密封をする効果があります。ぜひ、お試しくださいね。

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