前回は馬毛ブラシを使い、靴全体のホコリなどを落とすというお話でした。
今回は、靴用クリーナーで皮革表面の汚れを落とします。
汚れ落としの目的は、古く劣化したクリームやポリッシュを除去すること。
油汚れ、水性の汚れ、カビ、塩分などを落とすことです。
それによって、皮革の通気性がよくなり、靴クリームもよく浸透するようになります。
男性でも女性でも、顔に化粧水や乳液を塗る前は洗顔をしますよね。それと同じです。
要領は簡単で、コットンなどにクリーナーを取り皮革表面を磨いていきます。
お使いになるコットンなどの布ですが、できれば薄いものがよいです。
分厚い布を使うと、布がクリーナーの液をたっぷり吸うため、もったいないです。
例えば、モウブレイ リムーバークロスというコットンがありますが、これは、本当にペラペラのコットンです。
ここで代表的な靴用クリーナーのご紹介です。
いずれの商品にも防カビ剤が入っています。
1.モウブレイ ステインリムーバー
靴用クリーナーでは、最も有名でロングセラーの商品です。水性の皮革にやさしいクリーナーです。二液性で、油性の汚れ、水性の汚れをきれいに落とします。
2.サフィール レノマットリムーバー
この商品は強力です。クリーナーの匂いをかぐと、臭いです。濃度の高い有機溶剤などが入っていると思います。そのため、強力に汚れを落とします。ベジタブルタンニンなめし等のデリケートな革の場合、色落ちするかもしれません。ご使用前に、目立たないところでテストをされることをおすすめいたします。
サフィール レノマットリムーバー
3.ブートブラック レザーローション
この商品の特徴は、皮革が乾燥しすぎないように保湿成分(ホホバ油配合)が含まれていることです。この商品はクリーナーを使用後、皮革表面が乾いてもしっとりしています。皮革にやさしいクリーナーです。
上記商品はすべてスムース革(ツヤのある牛革)用です。
スエード、ヌバックなどの起毛革、素仕上ヌメ革、ヘビ革、その他特殊な革や布製品には使用できません。